こんにちは!佐藤です。今回は、便秘と食物繊維についてのお話です。
一言に便秘といっても実は様々なタイプがあり、主に「弛緩性便秘」と「痙攣性便秘」の2種類に分けられます。
弛緩性便秘とは、大腸の筋肉が緩み、便を押し出す蠕動運動が弱まることによって便が蓄積されるタイプの便秘です。一方痙攣性便秘とは、大腸の筋肉が収縮しすぎて、便が進むことができずに蓄積されていくタイプの便秘です。
これら便秘の対策でよく挙げられるのが食物繊維ですが、この食物繊維にも「不溶性」と「水溶性」の2種類があり、それぞれ便秘改善に対するアプローチが異なります。
野菜や豆類、穀類に多く含まれる不溶性食物繊維、これは水分を吸収して便のカサを増やす働きがあります。便のカサが増えることで便が大腸壁を刺激し、蠕動運動を促進します。一方海藻類やこんにゃくなどに多く含まれる水溶性食物繊維は、水に溶けてゲル状になり、便を柔らかくして腸を通りやすくしてくれます。
このような働きから、大腸が緩んでいる弛緩性便秘の時は不溶性食物繊維が、大腸が収縮している痙攣性便秘の時は水溶性食物繊維が有効といわれています。
このように便秘はそれぞれ特有の原因があり、対策もそれぞれ異なります。便秘の仕組みを理解して、効果的に腸を整えていきましょう!