流行りの糖質制限の正体

流行りの糖質制限の正体

私は過度な糖質制限を推奨しません!

本日は少々専門的な話も交えていきますね!

糖質は一日の代謝の約半分を占めています。安静時の代謝を分析すると、糖質が50%、脂質が50%の割合で使われていると言われています。

専門的な話ですが、脂肪は大きい分子でエネルギーを生むためには酸素が80個必要。一方、糖質の代謝は6個の酸素で事足りるので効率的なんです。なので人間は運動中により多くの糖質を使います。

そのことを考えると1日の糖質の量を全カットしたら1日のエネルギーは全く足りませんよね!

先日ダイエットをしている友人がこう話していました。

友達「3日間の糖質制限で2kg痩せた!!」

私「そうなんだー!!すごい!でもね、、、」

物理的に考えると全くもっておかしいの。

1kgを体脂肪に換算すると約7,200kcalです。4日間まるまる断食するのとちょうど同じエネルギー!もし2kgの脂肪が落ちたとしたら単純計算8日間断食したことになる。

脂肪1㎏の大きさは横27cm×縦13cmくらい。

例えると脂肪2kgは500mlのペットボトルおおよそ4本分!

結構大きくてそのくらいカラダは絞れたか考えると疑問に思うはず。

落ちた体重の正体が気になりますが、それの大半は「水分」です。

92年に報告されたアメリカの臨床栄養学のこんなデータがあります。

1日405キロカロリー分の食事しかしない超低エネルギーダイエットを4日間続けたらどうなるかという実験です。体脂肪の減少はほとんどなく、でも体重は多い場合で4〜5kg減る可能性があるという結果でした。体重が落ちると脂肪が落ちた!とみなさん勘違いしがちですが。

体内に蓄積されている糖質、グリコーゲンは水と結合しています。だから筋肉や肝臓は水分を多く含んでいて重いんです。

糖質を抜くとグリコーゲンが枯渇するので逆の現象が起きる。体内の水分がなくなって痩せたと思い込んでしまう。これが今流行っている糖質制限ダイエットの正体。

いろいろ知っている人は、糖質抜いてケトン体出ると思うけどどうなの?って思う人もいます。ケトン体についてはまた後日のコラムでやろうと思います。

私はケトン体にそんなすんごい効果を求めてはいけないという立場です。何百キロカロリーも作れるのか不思議だし、、、筋分解からエネルギーを調達していると考えてます。

詳しくはまた後日!それではまたね!

ワークアウトカテゴリの最新記事